オマーラの歌声

先日、ブエナビスタソシアルクラブで有名なキューバの歌手オマーラ・ポルトゥオンドの歌を生で聴くことができました。

85歳の彼女からは不思議な魂の響きが感じられるのです。

歌手としての実力なのかもしれませんが、、私にはやはり歌には人生がにじみ出る、、その内容(歌唱力やステージでの経験値)もあってことだとは思いますが、、人柄というか、、、優しさというのでしょうか、、、実際にはどんな方か存知あげていないのですが、、、何とも言えない「愛」のようなものが感じられたのです。

いい意味で、こんなに生のステージとCDとの違いを感じたことはありませんでした。

彼女が歌っている間中ずっと涙が溢れ出てきました。

止まらなかったのです。何がそうさせるのか、わかりませんでしたが、、、もしかすると、、、、、、、、

「輝き」かもしれません。

ステージに立つ彼女から放たれる輝きだったような気がします。

照明のせいかもしれません、、、衣装のせい?磨かれた声?

いや、やはり心の輝きを感じたのだと思います。

魂の輝きです。85歳にして輝く魂。85歳だからこそ輝く魂の眩しさといってもいいかもしれないですね。

 

一緒に歌も歌いました。

「さくら」「キサス・キサス・キサス」[ベサメムーチョ」他にも知っている曲がたくさんありました。

ホントに歌詞を覚えていて良かったと思いました。

「歌いなさい」と手で客席に投げかける彼女がまだ目に焼き付いています。

 

澄みきった高音、安定した迫力ある中低音、弦のような艶。やさしい囁きも、陽気なサルサも、思い溢れる嘆きも本当に心に染みました。

 

私もまだ、彼女の年齢まで長い年月が与えられているという風に考えて、精進していこうと思いました。