今年11月1日に母が101歳になりました。
99歳から母の写真を中央に置いた色紙を作っています。ほんの三年前からですが、この三年間でずいぶんしゃべらなくなってしまいました。でも、可愛いお人形とこの色紙を見せてしばらくそばにいるとだんだん表情が豊かになってきました。本当に生きていてくれてありがとう。
生まれてからずっと使っている瞳、皮膚、が衰えている様子も愛おしく美しくさえ感じれらます。
この手で生まれたばかりの私を抱き、世話をし、愛情を注いでくれたんだと思うと、元気な時には全く思い浮かばなかった感情がこみ上げてきます。
小さいころはテレビから流れるコマーシャルソングを自分で作ったマイクを握って歌っていると父や母が嬉しそうに微笑んで見守ってくれたものでした。今になって本当に歌を仕事にできる時を迎えることができているのもそういう私に優しい愛情を注いてくれたからこそ。愛情の形はいろいろあると思うけど、どんなジャンルをやっていてもいつも受け入れてくれて、それを当然のように過ごした若い日々があったからこそ今の仕事ができて音楽に囲まれた毎日を送ることができるんだと思いました。今まで親しんできた曲のすべてが重なって生かされています。初めてオルガンで父から弾き方を教わった日、グループサウンズからフォークソング、オリジナル、ピアノや電子オルガン。バンド活動、今は声楽、バイオリン、、、と人とは違う歩み方だけど、これからもマイペースで思いの向くままに音楽を積み重ねて行きたいと思います。
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